辻川慎一つくば便り

時空を超えて魂の源へ

いくぶん和らいで来たとは感じますが、まだまだ暑いですね。残暑お見舞い申し上げます。

私たちが「ご先祖様」と言う場合に、自分のルーツだけでなく、たくさんの大切な心や貴重なものを残してくれた全ての人も指している様に思います。

残された古き良きものとは、それを通して実は、人への信頼を感じている様にも思います。

狭い利害を超えて、共に助け合い、生きて来た人がいて私たちはいる。


(桐生天満宮神楽殿。どんな思いで神楽を舞っていたのでしょうか?なんて想像します。)

狭い考えや利害にしばられてないで、時空を超えて見ろよ!

それができるのが人間なんだ。

桐生の街に残された古い建物を見ながら、感じた事です。


上毛電気鉄道も見て来ました。



木製の改札口が懐かしい。



かつては京王線を走っていた電車なんですね。


車内は手作りで「お祭り仕様」にデコられておりました。


人口90000人ほどの桐生市に、4路線が乗り入れ、駅が10(合併前)もあるって凄いと思います。

江戸時代は、幕府直轄の天領との事なので昔からかなめの街だったのですね。

「平成の大合併」後は、飛び地も桐生市になっています。

何でも「桐生ボート」レース場をめぐり、桐生市が要らないとした事が原因との事。

目先の金や公営ギャンブルで、生活を破壊されるよりも、先祖からの遺産を守りながら市民自身の協力の力で街を守ると言う考え方なら、素晴らしい事だと思います。

実際に、接した桐生の人たちは親切で気さくな方々でございました。

西桐生駅の駅員さんも記念グッズを買うと「良かったらホームに入って撮影しても良いですよ!」って言ってくれました。

みんなで「まちおこし」している感じでした。

さて、昨日の帰路は、佐野市を通り一気に筑波山麓へ。


佐野市の道の駅たぬまも、なかなかユニークでした。足湯までありました。


足湯に浸かり、リフレッシュ!

かすみがうら市(旧千代田町)にある久松農園に、知人に送る梨を求めて寄りました。

他にも梨の直販をしている街はあるのですが…。はっきり申すとクオリティーと値段が全然違う様に思います。


私が見た範囲ではございますが。

作っている人、売っている人の愛情も違う様に思います。

聞けば、後継者がおらず梨農家が次々と廃業しているとの事。

一旦廃業すれば、同じクオリティーのものを作るには何十年もかかる様に思います。

農地と共に、作物を作る人に継承されるので簡単な事ではありませんよね。

継承されて来た文化が、ここにもある!と思う訳ですが、果たして桐生市の様にそれを守る事が大事なまちおこしだと思われているのかな〜?

そんな事を考えてしまいます。

目先の金や費用対効果ではなく、何十年から百年を見た投資。本当に次世代に残したいものを考える政治が、今求められているのでは?

そんな事を考えます。

人の心は、空よりも広いって言います。

限りある存在なのに、時空を超えられるからなんですね。

目の前も大事だけど、それを超えられるところに人間の本当の凄さがある。

違うかな?
バスを運転をしながらだって、そんな思いがしています。

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