辻川慎一つくば便り
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ほら、足元を見てごらん。
ほぼ毎日、ベトナム人労働者の送迎を担当して11月で1年になります。
その前は、外国人実習生や留学生の入国迎えや世話をする仕事でしたので、外国人特にベトナム人と関わる仕事を続けている事になります。
日本とアメリカが戦争をして負けた時に「あんなに大きなアメリカ人に勝てる訳がない。」と言われたみたいですが、ベトナム人たちは日本人よりさらに小さな人たちばかりです。その小さなベトナム人たちがアメリカ兵をベトナムから追い出してしまった戦争の歴史がありますので、体格で負けたと言う理由ではないと思っています。
筋の通らない無理な戦争だったから負けたのだと思います。
ある時、ベトナム人の人たちを健康診断に連れていく車内で、女の子たちが美しい声で歌い出しました。「ほーら足元を見てごらん♫」と言うあの歌です。リードを取る子、ハーモニーで合わせる子。ふるさとを離れながら家族や母を思って歌っているのかな?と思いましたが、良い歌と感じるのは同じなんだなと感動しながら聞いて、終わると「上手だね〜。」と声をかけました。
どうも私の方は、慌てて足元を見ないものですから、つまづく事が多い。まあ、つまづきだらけの人生だったかもしれません。
でも、ちょっと時間があると見たりします。
わが家の敷地内。除草剤を使わないでいるといろんな植物が生えて来ます。
手前がゼニゴケ、奥がチドメグサ、左側のちょっと違う植物はシダ類のカニクサです。違いが分かるでしょうか?
人間の誕生から約20万年と言われます。苔の誕生は4億7000万年。シダ類は4億年前に海の藻類が地上に上がって来たそうです。シダは木製シダとなり、それが埋まって石炭や石油に変わった訳です。
苔やシダが裸子植物から被子植物に進化して、地上の生物が繁栄して人間も誕生する。
植物無しに私たちの歴史は無いのですね。
そう考えると、4億7000万年の歴史が足元にあると言う事になります。
この苔やシダ類、そして植物たちは、地上を保湿し、光合成でオーバーヒートするのを防いでもおります。
つまり温暖化防止を誰に頼まれずともせっせとしてくれております。しかも地中の細菌や生物が住みやすい環境を作り、土を豊かにしている。
それはそれは、有り難い存在な訳ですが、一番の除去対策が「除草剤」と言うのです。
何故除去しなければならないのか?ほとんど考えもしませんよね。
除草剤は化学物質で分解されにくく、地中を汚染し、水を汚染します。
子供の頃飲めた井戸水が、飲めないのが当たり前になりましたね。
森のマンネングサの中で、負けじとムラサキカタバミが咲いております。
ムラサキカタバミも外国から勝手に、人間が連れて来て「特定外来種」にされているみたいです。
必要だからと外国人の若者たちを連れて来て、必要なくなれば排除するのかな?
せっかくいろんな文化を背負って来ているのに、交流できないともったい様に思います。
足元を見ると、私たちが歩む道が見えて来るかも知れませんね。
前を見ると未来が見える。
前にはジョロウグモが見えました。
大きいのは全てメスで、オスは驚くほど小さいのですね。色鮮やかなのは、虫を引き寄せるためとの事。ムダにケバケバしい訳ではない訳です。
生物の進化は多様でございます。
「政治家」のみなさんも足元を見て、前を見て、発想を変えて見ると見えるものがあるかもしれません。
https://youtu.be/_0uDOMzwIIc?si=WiDmnbC-KuVfL5r5
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2024/10/28 14:24
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