辻川慎一つくば便り
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認められる立場から認める立場へ
仕事の無い私の土曜日。晩秋と言うか初冬の穏やかな晴天になりました。
機転が利き過ぎて、先回りする外国人の青年。老いと共に、ゆっくりと確認しながらやるしかない私。そのギャップにイラつきながらも、若い彼には分からない事だよと自分が若い頃を思う。
昨日は、先輩のみなさんにあれこれと言われているので、感情的にならずに笑顔でそうだねと言う様に務めて彼を良く見る1日だった。
感心した事を具体的に伝える様にした。それが、彼が努力している事にハマったのだと思う。
「辻川さんみたいに運転できないです。」と言うので「君の方が上手いよ。」と言った。「上手くても事故になる。だから、危険だと感じる場所ではゆっくりと。速度が出ていなければ、万が一ぶつかっても大した事にはならない。飛ばせるところとゆっくり行くところ、そこが自分の判断なんだ。」そんな話をさせてもらった。「ルールは知っておいた上で、実際には白か黒かよりグレーゾーンがあるんだ。」と具体的に説明する。「適性検査で判断力が悪いと出た。」と言うので「あれはアドバイスのため。やる事はゲームみたいなものだ。運転を見せてもらったけど、ちゃんと見ているし判断しているよ。ただ、とにかく危ないところで慌てない事、焦らずゆっくりで良いんだ。大して遅れはしないから。」
1日の終わりに、彼は私の話を納得しながら聞いてくれてお礼を言ってくれた。
彼をちゃんと認めた私を、彼もまた認めてくれた。そう感じる締めになった。
(夕方の出庫前。飛行機に夕日が当たって赤くなっていた。スマホで撮っていたら「ワア〜!」と介助人さんが一緒に見ていた。)
ようやく1週間が終わって、充実しながらもすっかり疲れてしまった。21時、帰宅してつまみを作り、一人晩酌をしながら途中まで見た映画の続きを見た。自然の映像が綺麗な映像が好きだ。
子どもの時からの友情の物語。特に子どもの頃の2人の戯れる姿に、自分を重ねて見た。長い映画で悲しい結末。すっかり酔ってしまい、気を失う様に寝床に入った。
目覚めたのが5時で、飲み過ぎたと感じた。
これじゃあダメだと食事を作り、毎週土曜日の日課の掃除・洗濯から始めた。
新しい中華鍋が届いたので、使用前の準備に油を敷き、クズ野菜を炒めて見る。やはりフライパンとは違う。熱は通っているのに、野菜の食感がしっかりと残っている。クズ野菜だろうと美味い!道具によって変わる事をまた一つ発見してしまった。
まあ、当たり前の事なんだろうけど、私に取っては新鮮な驚きの発見である。
当たり前だと思われている事を当たり前にしない。だって、自分を生きているのだから。
仕事と日常を確かに生きるところに、確固たる自分の土台があるのだと改めて感じる。
今日は実家の両親を訪ねる。今日の手土産は、山菜おこわ。もち米を水に浸してみたら、柔らかく成りすぎてしまった。良い米は、浸さなくても良い事が分かった。こちらは、失敗の経験になった。
成功も、失敗もちゃんと味わう事で生きる実感が生まれる。
そうして、私は確かに新しい旅に出ている事も感じている。
みなさま、良い土日をお過ごし下さい。
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2025/11/22 11:50
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