辻川慎一つくば便り

少しづつ片付けるのは

昨日の外国人研修付き大型バスの運転は、無事に終わりました。

まだまだ、日々に課題を見つけながら改善を図る日々。実践しながら、自分を訓練している感じです。そうすると、老いても伸びしろはあるのだなと実感します。

死ぬまで勉強なんだなと改めて思います。

運転技術的にはグングン上達する外国人の青年には、他の人が教えないだろう事を伝えました。

例えば、ラッシュアワーでは特に右折の場合に信号が黄色から赤に変わっても進んで行く車が多い。「あれは良いのですか?」と聞くので「グレーゾーンだね。事故にならなければ、こんな混雑でいちいち捕まえたりはしないからね。」と説明した上で「バスの運転でも難しい判断が常に問われるよ。問題は、事故を起こさない事。車外事故でも、急ブレーキによる車内事故でも起こせばせっかく苦労して取った二種免許がストップになるよ。分かるかい?仕事ができなくなるんだ。それを頭に置いて、冷静な判断をする事が大事だよ。」と話しました。やはり、技術的な注意やダメ出しは聞いて来た様ですが、そんな話しは聞いて無かった様です。

相手を守る事は、すなわち自分を守る事なんですね。

いざと言う時に役立つ「裏技」もやって見せたら、納得した様に大きく頷いておりました。

無事に仕事が終わり、別れ際に「お世話になりました。」と言いましたら「それは、私が言う事では?」と言うので「その良く見える目で、一緒に安全確認をしてくれたので無事に終われたのだから、お世話になりましただよ。」と言いました。

ちゃんとしている外国人の青年です。
前回は、スリランカ料理店に一緒に行ってお代をもった訳ですが「今度は私が作ったカレーをあげます。」と言うので「うわ〜嬉しい!楽しみだよ。」と言いました。「辛いの大丈夫?」と言うので「もちろんだよ。」と。自分で作ったものを頂けるなんて、他に無い最高のお返しですから。楽しみが増えました。


会社で一服しながら脇の街路樹を眺めます。


紅葉した葉だけでなく大量の落ち葉がまた良いと感じます。この時期ならではの光景で、バスを運転しながら「なんて綺麗なんだろう。この色の深さと豊かさは例えようが無いな。」と思います。

そんな時に、乗務を終えた年上の先輩が「何にも面白い事が無いよ。」と呟いて行きました。

私の方は、冷めた心の一人暮らし。人知れず長い自律神経の不調を抱えて、目まいやら蕁麻疹やら次々と現れて来る日々。だからこそ、小さな事に喜びを見出せる様に努めて来ました。

家の片付けをするのも、綺麗に住むのも自分の心を整理するための行為だと思っております。

それから、なるべく人を思う事。思って語り掛けたり、できる事をやる事。その心が受け入れられる事が、一番の癒しであるからなんですね。

受け入れられない愛や心というのが、一番の悲しみである事を息子の死から学びました。この女性ならと妻になってくれた人たちにも、通じなかった心。友人と思って来た人の裏切り。

冷めずにはいられません。でもだからこそ、少しでも心が通じる事が愉しいのだと思います。
癒やされて、冷めた心が温かくなるから。


帰宅が遅いので、一昨日はたらちり鍋を用意して夜勤務に出掛けました。なるべく身体を温め早く休まなければならないので。



昨晩は、たらちり鍋で残ったスープを活かしうどんに致しました。昆布だしに鱈や野菜の出汁も出ていて、とても美味しいうどんになりました。


自分で料理をするのも、片付けをしてなるべく綺麗に住むのも、自分の心の整理であり、体調の整えでもあると思います。

生きるという事は、混乱に向かう自然と宇宙の原理に対する生命の絶えざる働きかけ。

そう言えば息子は、片付けられない子供だった。彼の混乱の極みの様な部屋は、整理できない心の現れだったのだと思います。

教えるべきは、「片付けなさい。少しずつで良いから。心が辛い時は特に大事だよ。」だったと後悔しながら、私は少しずつ片付ける。その愉しさを感じる様にしながら。

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