辻川慎一つくば便り
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アナベル(ひたむきな愛)
工場送迎バス、新体制の初日夕方の送迎は凄いゲリラ雷雨の中で始まりました。
あまりに激しいので、排水が間に合わず道路が河の様になっておりました。
ブレーキのドラムが浸水したらしく、ブレーキが一時的に効かなくなったのにはヒヤリとしましたが、何とか無事に乗り越えました。
しかし、通常の雨でも排水が良くないつくば市内のメインストリートでは冠水して立ち往生する車が何台かあったとの事で、ラッシュアワーの大渋滞。そちらのルートを走った同僚が点呼に連絡し、困った点呼から私に連絡が来ると言う事までありました。フルタイムパートの身なんですが、いざという時に頼られると言うのは有り難い事だと思います。
夕方の出庫直前に雷を撮りました。このあと「まるで高圧洗浄機の中だった。」と同僚が表現する土砂降りになりました。
だからと言って、工場で待つ人たちがおりますので何とか行くしか無い仕事でございます。
何やら、2011年3月11日の時に「津波です。逃げて下さい。」と避難を呼びかけ続けて津波に呑まれた女性職員さんを思いました。
そう言う人がたくさんおりましたね。
そうして命がつながれていて、今がある事を忘れてはならない様に思います。
何があろうとも精一杯生きる。それが人としての姿なのかも知れません。
今日は、歩き続けられなくなって26才で命を絶ってしまった金子みすゞさんの詩です。
自分を励まし、人を励ます様な詩が多い様に思いますが、励まし切れなかったのでしょうか?
歩き続けるためには、この世にたった一人でも自分の気持ちを分かってくれる人が必要なのかも知れません。
誰もいないと思うと生きて行けない。
きっと私の息子も、そんな思いだったのかなと思います。
物事の良し悪しとか損得とかでなく、気持ちを分かろうとする人。その心の孤独を分かち合える人。
本当に求めているのは、それだけかも知れませんね。
草原を歩き続けたら、みんなが花になる。ただし、その心がつながる人がいて。
(ゲリラ雷雨にも負けず、わが家の茎がめちゃ細いアナベルが力強く咲いております。)
そんな事を思います。
今日も、自分で選んだ道を歩き続けたいと思います。心の友を思いながら。
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2025/07/02 15:13
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Run Away
今日は、工場送迎の新しいルート担当でございます。
出勤時間が6時。終わりもちょっと遅いルートです。派遣ドライバーで1年ほど工場通いをしておりましたので、他の運転士さんたちは行った事がないので最初は私からと言う事情でございます。朝乗務の後に、試走があって他の同僚たちに説明して来ました。
行った事はあっても、再確認しながら運転するのはやはり緊張致します。みなさんに教えなければならないので、余計にですね。
でも、無事に朝乗務と試走の方は終える事が出来ました。だんだんと無用に動じなくなった自分の成長も感じたり致します。まあ、その分感動する事も減ったのかも知れません。
今日の担当バスも車庫のすみっコで、森の脇でした。
点検をしながら、小さな花が目に入りましたので撮りました。調べましたらバーベナと言う花でございました。別名「美女桜」との事。ヒルガオのツルに絡まれながら、可憐に咲いておりました。
可愛そうなので、ヒルガオのツルを外して撮りました。
今日は、美女桜のお見送りで車庫致しました。
帰宅して庭を見ましたら、トマトが赤くなっておりました。良く見ると見落として、巨大化したキュウリもありました。ナスも次々と成っております。
そろそろ野菜を仕入れないとと思っていたところに、無農薬野菜の恵みがありました。
朝水やりをしてから出かけましたので花たちも暑さに負けずに咲いております。
家の中でも、頑張って綺麗に咲き続けております。
デンドロビウムの子苗が出来て来た事にも驚きました。買わずとも、自分で育てた花をプレゼント出来るかも知れません。
デンドロビウムも欄の仲間なんですね。
(デンドロビウムの赤ちゃん苗でございます。)
ダジャレのたぐいですが、昔シャネルズのRunawayと言う曲が流行って、一緒に闘う労働組合を作った後輩たちが、新年会で顔を黒くそめて歌った事を思い出しました。
時代は厳しかったとは思いますが、仲間たちがいてしっかり青春を生きていたなと思います。
むしろ今の方が、個々バラバラで難しい時代になったなとしみじみ思ったりします。
https://youtu.be/apf-iHghfvI?si=BFR3Sunrh1TNdSZV
人付き合いのめんどうさは無くなって来ましたが、めんどくささもお互いに受け入れながら生きる場面が無くなって来た様に思ったりします。
人も、ものもじっくり見ながら、声なき声を聴きながらなんて事が無いから感動しないのかも知れませんね。
何よりそれは私自身に言える事です。
何を見ても、何をしても深い感動を感じなくなってしまった。だから、自分をほめるなんて事も無くなってしまった様に思います。
でも、それはより深い感動を求めている私の心の動きかも知れません。
簡単に感動しなくなったと言う事は、より深い感動、生きている実感を感じたいと言う欲求かも知れませんね。
誰かが与えてくれるのではなく、自分自身で求める事でしか得られない魂の震えです。
逃げるのは卑怯みたいに言われますが、逃げられると言うのは大切な能力。より深く新しい魂の震えを求めて現状に甘んじない。そこから飛躍するってのもRunawayの一つかも知れません。
なんて事を考えながら、夜の乗務に向かいます。
未選択
2025/07/01 14:36
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シノブ(忍)
明日から7月ですが、これからどうなっちゃうんだろうって感じる暑さが続きます。
暑い国から来た人も湿度の高い日本の夏は、辛いと聞いた事があります。
少しでも涼しい気持ちになるかな〜と、庭の草刈りをしながら見つけたシダ類のシノブを水苔に植えて見ました。
湿度を好むシダ類が、何故かあちこちから生えて来るわが家でございます。
シノブ(忍)と言う名は、その強さから来た名前で、日本ではかなり昔から苔玉にしたりして観賞用にされて来たのですね。
ところで忍と言う字の語源を見てみましたら、
「忍」という漢字は、上部が「刃(やいば)」、下部が「心(こころ)」で構成されています。この字は、心臓に刃物が突きつけられるような厳しい状況でも、冷静さを保ち、自分の意志を変えない強い心を意味します。
との事でございました。
なかなかできない事ですね。ながめながら、あやかりたいと思った次第です。
こちらも勝手に生えて来る「カニクサ」です。
いやぁ~、伸びる茎がめちゃ丈夫で強いのに驚きましたら、籠を編む時の結び紐に使われていたそうです。
カニ釣りの糸として使われていたのでカニクサの名前が付けられたそうです。
実は茎ではなく、1枚の葉が「無限に伸びて行く」との事で、不思議な植物があるもんだな〜と観察しております。
明日から工場の送迎バスのシフトやルートが変わると言うので、10人の同僚たちと朝乗務のあと「試走」に行って来ました。
明日も私以外には走った人がいないと言うルートの試走がございます。
自分で運転して走る事よりも、説明したり教えると言う事の方が大変なんですが、私一人でやる訳ではないので責任があります。
とは言え、冗談を言ったり、いじったりで何ともにぎやかな試走になります。
私よりもキャリアが長くて、仕切り役の同僚がおりますので、私の方は聞かれた事にお答えする様にして一歩引いております。
上司には「一番知っているのだから、丁寧に説明して下さい。」と言われて打ち合わせまでしたのですが、みなさんが出来れば良い事なので実際には出しゃばらない様に致します。
かつてはかなり目立つところにおりましたが、出しゃばるのが好きな訳ではなく、自分の責任だと思うからやっていただけなんです。
結果的に、みなさんで無事に回れば、それで良い訳です。
今朝は、見た事の無いバッタが担当バスの窓に隠れておりました。「コロギス」と言う夜行性のバッタで、昼間は森の葉陰に潜んでいるとの事で森に帰る前に夜が明けてしまい、バスの窓に忍んだ様です。
コオロギみたいなキリギリスって事でしょうか?実際にはなかなか見るのが難しいバッタの様です。
身近な自然の世界も、不思議に満ちておりますね。
私たちが見ようとしていないだけで。
タバコ場に、若社長が来て「どうしたらアルコール(検査に引っかかる人)が無くなるだろう?」と同僚たちに聞いておりました。
私には聞きませんが、考えてしまいました。「最後は、自分の人生を心から愛せるかどうかかも知れない。」そんな事を思いました。死んだ息子の部屋に散乱していた発泡酒を思い出し、自分もまたどん底に落ちた経験からです。
でもそこは不幸のどん底では無い。本当は、気高く生きるための幸運なんだよ。
では、夜の乗務に行って参ります。
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2025/06/30 14:28
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妙案は無いけれど
サタデーナイト。もうフィバーする年ではありませんが、新しく同僚になった20代の青年と久しぶりに若者向けの居酒屋で飲みました。
入社歓迎会と大型二種免許合格の心ばかりのお祝いでした。
じいさんと孫状態で、話が合うのかと言う心配もありましたが、仕事の事、職場の人の事、給料やパートナー探しの事などを聴いて、一緒に考えて返しておりましたらあっという間にお店の制限時間が来てしまいました。
代行を呼んで、見送りましたら「ごちそうさまでした。楽しくてあっという間でした。またお願いします。」とメールが来たので、良かった〜と安心した次第です。
ちょっとヤンチャな10代で、危うい事もあったみたいですが、自分で止めると決めたらきっぱりと止めて来たとの事で、自分の感覚や気持ちに真っ直ぐに生きて来た青年なんだなって思いました。
肝心なところで自分の感覚や気持ちをねじ曲げながら生きて来てしまった私は「ちゃんと自分を持とうとして生きている。」青年に感心した次第です。
「バス運転士の仕事は好きですが、出会いの場が無いのと給料が低いのが困ります。」なんて言う話もありました。
職場の事や同僚の事についてはかなりお話しできますし、給料の事も多少のアドバイスはできるのですが、若い女性との出会いになると私も悩んでしまいます。「スクールバスで小学生に人気のお兄さんでもね〜。小さすぎるしね〜。」なんて事しか言えない私がおりました。
女性に対しても、自分の好きがしっかりあるし、何事もちゃんとしたいと言う志向がある青年でございました。
つい先ごろまでは、お財布の残りのコインを心配しながら同僚に缶コーヒーを買ったりしていたのは何だったのだろーと思いながら、誘った先輩として飲み代と代行代を持った私でございました。
今朝は、日がさす前に庭の芝刈りや剪定に取り掛かりました。
家の窓から、木や花や野菜が育つのが見え、自然の移り変わりを感じられる贅沢のためでございます。
せっかく植えて弱っている草花を見ると心配になります。スマホで調べながら何とか元気にならないかと対策を打って見ます。
草花って、みんな同じでなく扱いが違うんですね。「園芸」と言われるくらい芸が必要な事を自覚しました。花を見事に咲かせるのも芸術な訳です。
してみると、人だってみんな違うので、人の花を咲かせるのも芸術的な事なのかなと思います。
今まで成功した事のない大玉トマトが、ついに色付きはじめました。素晴らしく深い色をしております。
大玉トマトの場合は、ミニトマト見たいに放っておいてはダメで、茎と枝葉の間に出る芽を取りながら一本立ちさせなければいけない。そう教えてくれた人がありました。
育て方ってのがある訳ですね。
茄子もキュウリもピーマンも次々と実が成って来ました。
その実の美しさにも驚きます。自然と人が織りなすミラクルの様に感じます。
それを頂く時の美味しさ。
残念ながら、人を減らしてスマホでQRコードを読み取らせて注文を受ける居酒屋さんの、客との人として交流も一切無くなり大して美味しくも無かった料理を思い出してしまいます。
人も料理も味気ない。土台ネタが良くない。それなのに本当に安いんだろうか?やっぱり今度は、別の青年も誘って家飲みの方が愉しいかなと思う私でございます。しっかり味気ある旬の若者たちですから、大切な時間を台無しにしたくない。
「大丈夫。スピノザは言う。
失うものは何もない。
守るものなどはじめから何
もない。」
長田弘さんの遺作になった詩集にありました。
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2025/06/29 12:09
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百日草に思う土曜日
金曜ラッシュを無事に乗り越え、かつて無く静かな土曜日を迎えております。
もう私を追い立てるものが無くなりました。
明るく鳴り始める4時に目覚め、コーヒーを淹れて一服。
それから洗濯機を回しながら、掃除機をかけてモップで床を拭く。
朝食を作り綺麗になった部屋で頂く。
全くもって贅沢な時間だと思います。面倒くさいなんて事は全くありません。
休みの土曜日の朝って気持ちがゆったり致します。
仕事の仲間たちには申し訳ないですが。
アマゾンで見つけたペルーの有機コーヒーです。
私的には、香りも味も良いと気に入っております。しかも、有機栽培。マチュピチュの近くで作られているのかな〜?想像するのも楽しいのですが、そんなコーヒーが手軽に飲めるなんて凄い時代だと思います。
今度友人が来て一緒に飲んだら、ゆったりと良い時が流れそうです。
私の方は、朝のトラブルはありましたが夜は順調に終わりました。
ところが点呼に行くと、ベテランの同僚や管理職、事務方を含めて無線のやり取りをしながら難しい顔をしておりました。
あ〜。事故では無い雰囲気なのでバスの故障だなと推測がつきました。スクールバスの乗客が乗っている状態で、動かなくなってしまった様でした。
運転士さんと乗客が大変な訳ですが、故障の状況を分析しながら何とか動かせる様にアドバイスをする。同時に救援バスの手配もする。学校や関係カ所に連絡をする。責任者の判断と指示を受けながら、みなさんで対応しているところでした。
もちろん出来る事があれば私もやるのですが、私に状況を説明している場合でもありません。
なので、気になりつつも邪魔にならない様に帰った次第です。
こういう緊急事態が運輸業には付き物です。そう言う時にこそ会社組織としての姿勢と力量が問われる様に思います。
私自身が、介助人としてバスに乗っていた時に若い運転士が事故に会い、対応不能になってしまった事がありました。なので、若き運転士を励ましながら会社、警察、事故の状況写真の撮影等々私がやりました。それから、会社の責任者の人たちの私に対する見方が変わった様に思います。
その場の状況を冷静に見ながら、自分がやるべき事を考えてやる。そう言う貴重な経験でした。
やれる人がいると判断すれば、その人の指示に従う。出しゃばるのではなく、解決のために自分の最善を尽くすと言う事かと思います。
分かりもしないのに口を出してはいけないのですね。分をわきまえられるのも人として信頼される事につながる様に思います。
草花は、一過性だと思い木ばかり植えて来たのですが、終わって土に帰るからこそなおさら美しく感じるのだとようやく分かって来ました。
今日は、先日気になっていた百日草のグリーンぽい色の深さが忘れられず、まだあるか見に行って来ました。
土浦のJA直売所は、土曜イベントで人がたくさん出ておりました。意外に人気店だった事を知りました。
気になった百日草がまだありました。他の色の百日草やマリーゴールド、ケイトウなど8鉢を買って500円!作った人に申し訳ないくらいの有り難い安さです。
お陰様で、私の花いっぱい計画が少しづつ進んでおります。
日陰だとグリーンぽいのに日に当たるとオレンジ色が強くなる不思議。太陽みたいに感じます。
百日草は、メキシコのアステカで栽培されていたのがスペイン経由で世界に広まったとの事です。
花弁が丈夫で花期が長いので別名「浦島草」と言うとか。
たくさんの花の種類がある様ですが、良く見ると不思議な色をしております。ヘッセが惹かれたのが分かる感じが致します。
平和と言うのは平凡な日々を言うのですね。平凡な日々を送ると言うのは、実はそれを守る厳しい姿勢や心があって成り立っている。
ぼーっと咲いている訳では無いよ。滅ぼさろれたアステカから来た花を見ながら、そんな事を感じたり致します。
今日は、これから職場の青年との飲み会です。爺さんと孫くらいの年の差の組み合わせですが、今日の「ワン・セカンド」でお互いに良い時間を過ごせたらと思っています。
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2025/06/28 14:12
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