辻川慎一つくば便り

隠者の月見

正義だの正しいだのって事にうんざりして、隠居してしまいたいのですが、政治運動や労働組合運動に賭けて来て、おまけに60代になって2度の離婚ですっからかん。なので働き続けるしか無いのですが、仕事に出掛ける時、両親や友人に会う時以外は隠者の生活の様に思います。
いわゆる世間の話題にも、ほとんど深く興味が持てなくなっております。

日曜日の昨日も、家の補修をしたり、キッチンの床に雑巾をかけたり、庭いじりをしたりして半日が過ぎておりました。
それから無呼吸症の対策も兼ねて、ギターを弾きながら一人歌っておりました。

そんなところに、私のブログ
を通じで親しくなった地元の友人から電話がありました。「10分だけ寄っても良いですか?」との事。「ギターを弾いてただけですからどうぞ。」と言って、ほどなく到着。

何かな?と思いましたら、「今年のお月見は10月6日なんですよ。ブログを見ましたら、ここ2年やっておりませんね。」とススキとワレモコウ、それから黄色い花を持って来てくれました。

「こちらでは、今年収穫したものもお供えします。」と栗、柿、梨まで用意してくれました。

さらに月見ダンゴの代わりの和菓子まで。

「いやぁ、お月見だったなんて全く知りませんでした。こんなにして頂いて、ありがとうございます。」と深く感謝した次第です。

それにしても、私のブログを何年にも渡って愛読してくれて来ただけでなく、お月見をしていない事まで分かるのには驚きます。

かと言って、失礼ながらストーカーと言う訳ではなく、自分の大変な苦労の人生の心の安らぎをブログから得て来たと言う方でございます。

「こんなにまでして頂いてすみません。」と言うと「放っておけない、おせっかいなだけです。」と言います。


花瓶が無くて、お酒の空き瓶と言うのが私らしいですが、有り難く飾らせて頂きました。


あいにく月が見えない天気ですが、月がいない訳ではありませんので「お月さんが見える様なところに飾って下さい。」との言葉通りに飾らせて頂きました。

私の方がとても、落ち着いて癒やされました。


和菓子もとても可愛らしい。私が喜んで、元気が出る様に精一杯吟味してくれた事を感じました。


お月見ならぬ、私の秋のお花見状態です。

昼間久しぶりにブックオフに行って選んだ100円の本を読みながら、一杯やって、別の世界に浸りながら休んだ次第です。


なかなか面白く、考えさせられるのですが、飲みながら読んでいると翌朝にはすっかり忘れております。


私の父は、中卒ながら飲みながら勉強して様々な国家資格を取ったので尊敬しております。私にはできない事なので。

でも、詩人の長田弘さんが忘れてしまった事の中に、忘れがたく残っている事や言葉から始まる。みたいな事を言っておりました。

たくさんの事があり、たくさんの人との出会いもありましたが、その全てでなく忘れ得ぬ事をしっかりと見つめる。

それが大切なのかも知れません。

JR時代からの忘れ得ぬ仲間からも電話がありました。

明日は、繁忙期で忙しい中で有給休暇を頂き仲間たちが訴えた裁判の判決公判に行きます。

私が行く事を楽しみにしてくれる仲間もおります。我が後輩たちは、JRに対しても人に対しても「人としてやってはならない事」と厳しく闘って来ました。正義を振りかざす闘いではありません。

なので、半ば隠遁生活の私も参加して参ります。心ある付き合いは大切にする隠者でございます。

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