辻川慎一つくば便り

シャローム(こんにちは…あなたに平和を)

土曜日は、自分へのご褒美だと晩酌には日本酒を一杯味わい、焼酎に切り替えて好きな料理を肴に気になる映画を見て過ごす。贅沢なひと時なのでありますが、いつの間にか途中で眠ってしまった。気が付くと23時。良く椅子から転げ落ち無かったものだと思います。

洗い物もせずに、そのまま布団に入った次第です。お酒を飲んでからはお風呂には入らない事にしております。眠ってしまったら、誰もおりませんのでお湯が冷えて風邪をひいてしまいます。あるいは、そのまま逝ってしまったらどうにも格好が悪い。まだ、椅子に座った状態での方がましに思えます。


今朝は、朝から小豆を煮て餡作りをして見ました。樹木希林さんの映画「あん」を思い出しながら。ハンセン病差別と働く事の意味をテーマにしたステキな映画でした。


ところで、初挑戦で上手く行くほど餡作りは甘く無い様です。


こちらを見ながら不覚にも眠ってしまいましたが、ステキでありながら深く考えさせられる映画です。


アルゼンチンの80才の足が不自由な仕立て屋だった老人が、娘たちに家を売られ施設に入れられるのを拒否して家出をする。そしてポーランドの友人に服を届け様とする。その老人は、ユダヤ人強制収容所の生き残りだった。

そんな設定の映画です。役者さんたちも魅力的に演技されております。良い映画だと感じながら、朝2時から起きていた私には最後まで観るのは無理だった様です。

その老人が「シャローム」と言う。ユダヤ人が使うヘブライ語のあいさつなんですね。「あなたが平和であります様に。」

強制収容所の悲惨な歴史がありながら、ユダヤ人国家を守るためとパレスチナ人を殺害する。
その人たちが交わすあいさつが「平和であります様に」とても複雑な気持ちになります。

そう言えば韓国では「アンニョンハセヨ」でしたね。「安寧でいて下さい。」安寧とはやはり社会が平和で、穏やかな事とあります。

たぶん過酷な歴史の中から生まれたあいさつの様に思います。

島国の日本人とは歴史の過酷さのレベルが違うのかも知れないな、なんて思ったりします。


もち米を炊いて「おはぎ」の完成。青海苔おはぎは、もち米で餡を包みました。


これからお昼に頂きます。
味が落ち着いていると良いのですが。

「脱亜西洋」の選択で、自分たちの伝統を古臭いと捨てて来てしまいましたが、自分たちの良いものや魅力をちゃんと発見し直し、世界に伝えて行く。アジアの人たちからも学び直しながら。

国境を越えるのは簡単でないけれど、人の壁は余計な偏見を持たずに向き合う事で越えて行けると思う。特に、美味しい料理は、お互いを理解し合うのに有効な「武器」だと思い直しております。

いくつかの国を訪ね。その国の労働者・庶民が大事にしている食文化の豊かさを感じて来ました。彼らが美味しく食べている食事は、私が食べても美味しかった。その驚きが、自分の食文化の見直しのモチベーションなのかも知れないなんて思います。

みなさま、穏やかな良い日曜日であります様に。シャローム。

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