辻川慎一つくば便り

自立は先ずあいさつから

とても疲れて、身体が重いのですが仕事で起きる時間に目覚めてしまいます。

仕事ではないので、色々と考えてしまいます。

昨日は、校外学習の運転もしましたのでほぼ10時間バスの中にいました。待機時間が長いのです。

それは、それで疲れます。


(桜の木に、色鮮やかなサクランボが成っていました。美しいと感じます。)


バスに乗り込む前に、引率の先生が肉声でお話を始めましたので良く聞こえる様にとバスのエンジンを止めました。

するとお話が私にも聞こえました。

「みなさん。今日は先ずバスに乗る時にする事はなんですか?」

「そうです。運転士さんに『お願いします』とあいさつをするのですね。…。」

そうか。バスに乗ると言う事から教育が始まるんだ。と言う事は、やはり私も子供たちの育ちに運転だけでない参加をするんだと思いました。

子供たちはと言うと私を見て「お願いします。」とあいさつして乗れる子もいれば、言えない子もいます。言えない子は、私を見ないと言うか見れない。

私の方は、一人一人をしっかり見て笑顔で「こんにちは!」と声をかけます。

バスが走り出すと子供たちの嬉しそうな声が聞こえる。

先生が「本当ならここで改めてみんなで運転士さんに『お願いします』と言うのですが、飛沫が飛んでしまうので今日はできません。」と言う話から校外学習の目的や約束事の話をされた。


(わが家の玄関に訪れたイトトンボ。田んぼが目の前にあるからでしょうか。)


自立のための教えの第一が、どうして「あいさつ」ができることなんでしょう。

「あいさつ」ってただの礼儀なんかじゃなくて、「困ったら助けて下さい」と言うお願いなんじゃないか。

自立って、実は人の助けを借りられる関係を作る力を付けさせて行くことなんだ。だから先生は、先ず「お願いします。」そして最後には「ありがとうございました。」を言えることを教えるんだ。

当たり前のことなんでしょうか?

あいさつができない子は、実は人に助けを求められない子なんですね。だから厳しい。つまり孤独ではあっても自立では無い状態になる。自立って、ちゃんと助けを求められる関係を作れることなんだよな。その力をつけてもらえる様に教育してるんだ。

とすると、私が相手の目を見ながら笑顔であいさつするのは「私を助けて下さい」とお願いをしている事になる。逆にあいさつを受けて笑顔でお返しをするのは「はい!お助けしますよ。」と返していることになるのです。

無意識の事ではあったのですが、私が困った時に不思議に助けて来てもらえた訳が分かりました。

私は笑顔で一人一人にあいさつをしながら「何かあったら助けてくださいね!」とお願いしまくってたのです。そして「はい!何かあったらできる限りお助けします。」と返し続けていた訳です。

それが自立は「先ずあいさつから」の本当の意味であると思います。

下校時のバス席に校長先生や引率の先生が「ありがとうございました!」と改めてあいさつに来てくれました。

疲れはしたのですが、お陰様で気持ちが良い疲れになった次第です。

私自身も校外学習をさせて頂きました。

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