辻川慎一つくば便り

意地悪といたずら

新しいコース担当になって約一ヶ月が過ぎました。

子供たちの名前と顔をようやく覚えた感じですが、子供たちの方も私たち乗務員に慣れて来たみたいで本性を見せはじめました。

子供たちが元気で賑やかなのは良しとしても、だんだんといたずらもする様になって来ました。

以前のバスの時には、非常口のドアコックカバーを外されて非常ベルを鳴らされた事がありました。

初めての体験で勉強になりましたが、焦る私たちを見てイタズラした子は笑いをこらえておりました。


(ベンケイソウ、イモカタバミ、月見草のコラボ。)


今度は、運転席の後ろの子にコロナ対策で運転席周りに取り付けたビニールカーテンを外されたのです。しかも、運転中にです。

運転中に気を取られるのは危険この上無いので、介助人さんに注意してもらうのですがおかしそうに笑う声が聞こえます。

結局すっかり外されてしまいました。

帰庫してからビニールを貼り直ししました。

どうしたもんか?と思いながら。

私も小学生の頃に散々イタズラをしたことを思い出しました。

嫌いな人にするのは意地悪で、興味がある人にするのはイタズラみたいですね。

意地悪をした記憶はありませんが、ずっと年上の大人の兄さんたちには散々イタズラをしました。

大事にしてたものを隠したりして困らせた。

でも叱られた記憶も無いのです。

なのでやっぱり仕方が無い。

本当に危ない事なら真剣に叱らなければならないけれど、私が冷静に対処すれば済む程度のことです。

道路も想定外の連続。
そして車内も色々起きる。

イタズラしていた昔の子供が、今の子にイタズラされる。

腹を立てるより、そうして自分も大人になったことを振り返る。

イタズラって、人の顔を見ながらやるかなり高度な信頼ゲームなのかも知れません。

4月の子供たちは私たちの様子を見ていたんだ。5月の子供たちは、私たちを試し始めた。

さて、なら本当に信頼されるのはこれからなのかな?

ワーワー賑やかな声を聞きながら、何だか楽しい心持ちの私がいます。



(月見草の仲間、ユウゲショウ)


自然も子供たちも美しく、力強く成長する季節なんですね。

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