辻川慎一つくば便り

ラチェットレンチ

霧が酷い朝でございましたが、ほぼ一クラスと同じくらいの子供たちと、ワイワイやり取りしながら無事に午前中の仕事を終えました。

帰庫してから、20代の後輩がバスのエンジンオイルの交換に初トライすると言うことで手伝うことになりました。

作業自体は難しくはありませんが、それでも初挑戦には分からないことがあります。

ボルトを締める方向、緩める方向を変えられるレンチをラチェットレンチと呼びますが、ボックスタイプのレンチを使いオイルパンのボルトを外すのにも使い方やコツがあります。

初めてで分からないのは当たり前なので、私がやって見せる場面もありました。

自分でやらない人は失敗しません。但し、いつまで経っても発見も無ければ成長もしない。

そんな人もかなり見て来ましたが、私の方は幾多の失敗を刻み込みながらの人生でございます。


電車の検査でよく使ったラチェットレンチでございます。


今はなき415系のモーターカバーの開け締めにも使いましたが、初めてモーター担当の検査をした時にボルトを逆に回してねじ切ってしまいました。

年下の先輩に助けてもらいましたが、何かやるたびに直すより、失敗しながら何とか「戦力」に加えてもらえた時の嬉しさがありました。

そんな事を思い出します。
小手先ではダメだと言いますが、固ければボルト一つ回すのも全身を使います。

たった8年の電車の検修でしたが、仲間たちが教えてくれた事を身体が覚えていると実感致します。

その基本姿勢は、バスの運転にも通じていると思います。


気温も上がり、ちょっと汗もかきましたので一旦帰宅しシャワーを浴び、妻が用意しておいてくれたフォーを頂きました。


タイ製の麺を約20分水に浸けて1分30秒熱湯で煮ました。

スープは、妻が作り置いてくれました。

新玉ねぎに、自家製のパクチーを乗せて頂きました。

とっても美味しくさわやかでした。

特に自家製のガーデンパクチーの香りと食感が素晴らしく美味いのに驚きました。

香草が苦手と言う方もおりますが、私は何だか強い生命力を感じます。

人間にもクセがあるし、アクもある。

たくさん失敗しながら、失敗から逃げるのではなく辛くても見据える。骨身に沁みた痛さがあるから、本当に生きた知識になる。

自分からは何も挑戦しない人の経験談は、偉そうに語っても痛みがある生きた知識ではないので空虚で力は無い。

頭で捏ねくり回しても本当の知識にはならない。経験が自分の五感と共にある事で知識になり、人にも伝わる様に思います。




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