辻川慎一つくば便り

小さなお愉しみシリーズ

今日は大型バスの運転。朝の乗務が終わってから、3カ月点検のために片道40分くらいかけて検査工場に持って行く事が指示された。フルタイムパートの私にはあまり回って来ないのだが、運転士さんたちがフル稼働状態と言う事だ。マイクロバスや中型バスで行った事はあるが、大型バスは初めてなのでかなり気を使って無事に終える事ができた。みなさん当たり前の様にやっている事だが、私の中にはやり切れた達成感があった。

それにつけても、大型バスの運転席から見える紅葉の鮮やかさにハッとする。誰だろう、茨城が人気が無いと言うランキングを付けるなんてくだらない事をやり出したのは?

試験のランキングが高くても、人としてダメな奴もたくさんいる。ランキングが低いと価値が低いなんてのは、自然も人も自分自身の目で良く見ないでしまうだけだと思う。

別に、それぞれの県や地方、地域に良さがある。人にもそれぞれ魅力がある。それを見たり、感じ無いのはせっかく一度きりの人生をもったくしているだけだと思う。


小学校のトイレを借りると脇には、ツタに絡まれた木がある。それが、宝石箱みたいに綺麗だ。人工的には作れない美しさだと感じるし、今しか見れない。


別に有名なところでなくても、美しさはある。人もおんなじだと思う。

狭い道の集落をスクールバスで走っていると、お母さん世代の方がお辞儀をしてくれる。私も会釈をして手を上げると手を振り返してくれる。それだけで、感謝のメッセージがしっかり伝わって来る。

下校便の回送で子どもが手を降るのが見える。笑顔で手を振り返すと、別の子も手を振ってくる。

それだけの事だが、私には十分に心が伝わって来る。心が温かくなる。どこに魅力が無いと言うのだろうか?心があれば、見えて来るものばかりの様に思う。


何だか魅力と言うのは、特別なところにあると思わされてはいないのか?


都市部でも、田舎道でもハッとする風景がたくさんあるのだから。

断っておくが、脇見運転はしていない。そんな素人では無い。子どもたちがシートベルトをするのを待つ間、信号待ちの間、その瞬間瞬間に目に入る景色の事である。

ちゃんと見ているから、人も景色も見えている。下手で余裕が無ければ見えないので、危ない車も見落としてしまう。真っ直ぐ前しか見ていない者は、周りを見てないので事故に遭う。

色々と分かって来た。


やたら小さな鉢に植えられる盆栽の魅力。


考えて見ると、小さな小鉢に美味しいものを盛って、繊細に美しく少量ずつ愉しむと言うのは、日本独特の文化だと思う。

少しづつ分け合って、深く味わって愉しむ。
大食いを競って、人より速く、大量に食べたものが勝ちと言うのは、私にはどうも馴染まない。

大体、食べ物を頂くのに勝ち負けがあるなんて事自体に違和感を感じて来た。

そんなところに幸せがあるの?って。

大きな事ばかり考えて、心が躍らなくなった私。自律神経の変調から立っていられなくなった。そして、歩いていると今も突然ふらつく。

一番の対策は、リラックスして小さな愉しみを見つけて行く事らしい。じっとしているのではなく適度な運動も必要だと言う。

小さなお愉しみシリーズが心身の癒しになると言う訳だ。


何気に、毎朝小鉢シリーズになっている事に気がついた。


小さな事に、自分の心の愉しみを見つけて行こうと思う。

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