辻川慎一つくば便り

アクセルは踏むのではなく乗せる感覚で。

今日は、大型バスの実車研修でございます。明日もです。

年だけベテランの私の今日の指導運転士は、高校を出てバスの車掌さんがスタートだったと言う真のベテランでございます。

年だけベテランの私を尊重しながらも、間違っている事に対しては厳しく指摘して下さるので有り難い人です。


私の愛車のミニカーを見つけてプレゼントしてくれた人でもあります。

私の新しい挑戦が始まる度に、必ず教えて貰う不思議な縁もございます。

大型バスの研修でもお世話になり、「バスのアクセルは踏み込むのではなく乗せているだけの感覚だよ。」「クラッチは、ゆっくりつなぎなさい。」と大型バス運転で乗客に「また乗りたい」と思われる運転の極意の一端を教えて頂きました。

気を付けては来たのですが、やはり我流でしかなかった点について改めて学ぶ事ができました。

他のベテランの運転士さんたちからも学ぶ事ばかりでございますので、とにかく年下だろうが何だろうが「ありがとうございます。」と感謝の言葉をお返ししながら、自分の至らないところ、足りないところを考え直して直す様にしております。

なので反省と改善の日々です。

人生上はベテランのはずですから、心の持ち方だけはしっかりしないと格好悪いと思います。


工場送迎の大型バスは、路線バスで使われていた「ノンステップバス」です。


普段平らな道を走る時には、乗客が乗りやすい様に車高が低くなっております。

なので高低差がある場所では、車高を上げるスイッチを扱わないと後輪の後ろが長いので地面に当たって壊れてしまいます。

他のバスとは違う点なんですね。なのでそれを忘れると悲惨な事になります。

バスの運転士は、ドライバーレコードの操作やドア操作。それから車内放送もしなければなりません。さらに運転日報の記入もあります。

運転できれば良いと言う事では無いのです。

結構やる事がありますので、慌てるとミスをしてしまうのです。

なので、慌てずに一つ一つの動作を正確にできる事が大切なんです。

JAL(日本航空)の客室乗務員だった人のマナーの本を読んだ事があります。とてもためになりました。

その中に、「一度に二つの事をやろうとするのは、ミスの原因になるだけでなくとても格好が悪い。」と言うお話しがありました。

色々とやる事があるからこそ、一つ一つ正確にやる事が大切でしかも格好良いと言う事なんですね。

そう格好良いと言うのは、その動作に現れる心のあり方の様に思います。

不思議に一つ一つの動作をしっかりやっていると心の方も落ち着いて来る。

動作すなわち身体の動きと心は、不可分の関係の様に思います。

心がざわめいたり、不安な時にこそ、一つ一つの動作を丁寧にしっかりやる様にする事が大切なんですね。

悠然とハンドル操作をしながら、一つ一つの動作をしっかりとやる超ベテランの先輩を見ながら改めて感じた事でもあります。私に足りなかった事を学んでおります。まだまだだな〜って思いながら。

それでは、渋滞ラッシュの中を大型バスで走る新たな挑戦に臨んで参ります。

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