辻川慎一つくば便り
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人生は送迎の旅(恩師の訃報)
今夜は、JR時代の年下の同僚の家にお邪魔する予定です。出会ってから半世紀にもなりますが、変わらぬ信頼を投げかけてくれる人です。
早起きして、ちょっと時間に余裕があるとガステーブルや鍋をせっせと「磨き」ます。古くても、磨き上げるとなかなか魅力的になるのが愉しい。磨きながら、自分も磨いている感じがします。
磨いた鍋に「鉄クマ」を立ててお湯を沸かします。「水が柔らかくなり美味しくなる。」との事です。鉄分補給のためなのですが、美味しく感じると言うのは身体が喜んでいる証拠の様に思います。
そんなところに携帯電話が鳴りました。「涼しくなったら」「暖かくなったら」「元気になったら」「また会おう!」と言っていた恩師からの携帯電話でした。わぁー元気になられたのか!と喜んで電話を受けると奥さまでした。その瞬間に訃報の連絡を頂いたのだと分かり、暗転する。
国鉄からJRへ。日本社会を根本から変える様な転換の時代を共に生き、一貫として「辻川たちは間違っていない。」と守り抜いてくれた先輩でありました。
分割民営化の時の動労水戸地方本部委員長で、国鉄分割民営化後の動労解散を拒否して動力車労働組合の委員長になられた吉田幸男さんです。
私がやんちゃな青年たちと徒手空拳で作った労働組合が「辻川動労」と言われたのに対して「吉田動労」と呼ばれておりました。
お互いが居て生まれた労働組合でしたが、その時代には少なからぬ衝撃と影響をもらたしておりました。
今となれば、私の方が激しく真っ直ぐ過ぎていたのだと思いますし、別の道もあったのかも知れないとも思います。しかし、今になってなお「辻さんは誰もやれなかった事をやったんだよ。その功績は誰にも消せないんだ。」と揺るぎなく伝えてくれた先輩でもありました。
その様な大切な先輩がいて、私がある。決して忘れてはならない事だと思います。
「功績」の内容の問題以上に、その様に揺るぎなく信頼し続けてくれた先輩がいる事の方が大切なのだと思います。
私もまた、その様な先輩であらねばならない。それが人の継承と言う事ではないか?実は、その様にしか継承されないのではないか?
だから私は、彼の継承者でもある。継承者として恥ずかしく無い様に振る舞い、生き抜く使命がある。
また一人逝かれてしまいましたが、私の中では生き続けて憑いてくれる。なので御礼と感謝の送りであると同時に、私にも憑いて来てくださいと迎えに行く。
送りだけではなく、迎えにも行く。決して一方的な関係ではない。
人生の旅は、送迎で成り立っている。
バス運転士になった元鉄道員は、その様に思うのです。
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2026/07/25 09:48
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甘えを捨てる
今日は、手術入院のための検査で有給休暇を頂きました。
酷い暑さに「新人」研修指導で疲れてしまったのか、3日しか働いていないのに昨晩は疲れ切ってしまいました。
懸命にはやっているのですが、気力体力が持続しないので情けない感じが致します。
そんな時に、年だからとか自分に甘え、人に甘える様な心が見えると余計に情けなくなります。
できない言い訳や理由を考えるより、どうしたらできるか?を考えてやる事。その気持ちを無くしたら、自分から崩れて行く。
そんな事を思ったりします。
昔で言えば一等車とか一等船室にあたる個室は有料、6人部屋だと無料との事で迷いようもなくそちらを選択。
パジャマやタオル歯磨きセットなどのレンタルは有料で1270円との事でしたが、自分で用意するを選択。
手術費用は、50000円の補償金を出した上で退院後精算。どのくらいになるかが未定なのがちょっと不安。しかし、積年のウィークポイントから解放されればまだ頑張れるよって、そんな気持ちになる。
改めて、病気ってそう言う事なんだ〜って思う。自分だけが辛い訳ではないのに、やっぱり甘えがあったとも思う。
私は強そうにして、偉そうで、人に甘えてばかり来た。
自分の弱さをちゃんと見据えながら、けどそこに甘んじる事なく自分で解決したりする事が出来て自立した大人になる。人を思いさり気なく配慮できるのが、本当のジェントルマンてやつらしい。
見かけ倒しは、もう止めたいと思う。
60年ぶりの入院・手術も、そんな私の試金石の様に思う。辛い時にこそ、人を思えるのか?
いつだって自分が、本物の自分になるために試されている。
死ぬか死なないか?だけが問題な訳では無いと思う。どう生きるか?それは心からなのか?って事が本当に真剣な問題である様に思う。甘えって、実はそこんところをボヤけさせている。
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2026/07/24 13:01
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暑過ぎるので蒸発注意
暑すぎるためかとても疲れます。そんな中での研修指導担当で気を使うので、正直かなりヘトヘトになります。まあ、運転士としても人としてもまだまだなのだと、自分を戒めます。
いつも和ませる事を言うベテランの点呼の方が「暑いので蒸発しない様にね。」と言いました。
「蒸発」ってしばらくぶりに聞いた言葉でしたが、実際に職場の青年運転士が突然居なくなってしまいました。出勤しなくなり、電話に出ず、家にもいない。車も無い。なので一体何が起きたか分からない。
ちょっとクセのある若者だったのですが、声をかけて来ました。心配だけどどうしようも無い。会社の方もです。
(下総神崎「発酵の里」で見つけた、山形県鶴岡市の「おみくじせんべい」。半額なので買って来ましたが、なかなか美味しい。)
調べて見ると
日本では年間約8万人以上が失踪し、そのうち数千人が人間関係や借金などのしがらみを断ち切るために「蒸発者」として完全に姿を消しています。
との事でした。失踪者の数も凄いんですね。
なので、身近に起きてもおかしくないくらいいるのです。
誰かがいなくなると言うのは、一緒に時を刻み記憶や思い出になる事が無くなってしまうと言う事ですので、限りある生を生きている者としては寂しい事なのだと思います。憎しみや恨みで、居なくなる事を望む人もおりますが、歪んだ心の様に思います。
(昨晩は、疲れ切っていたところに大吉が出ました。)
みんなそれぞれに事情があるとは思うけれど、自殺者が年間2万人、失踪者が8万人出ている社会や人の関係ってのはおかしくね〜か?って思います。
こんな時にはね。アウシュビッツから生還したフランクルの言葉を思い出す。「君を大切に思い、君が帰ってくるのを待っている人がいる。」それを思いながら些細な事に感動して、心を動かせる人が絶望せずに生き抜いた。(言葉通りではありません。)
こんな私だって、突然居なくなった青年が現れる事を待っているのですから。
私の心の中に、こんな私を待ってくれている人がいるから、私も消えずにいる。
利害だの成果だの、そう言うところに縛られていると見失ってしまう心の関係かも知れません。
過酷な暑さにも負けない秘訣も、実はそこいらにあるのかも知れませんね。
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2026/07/23 12:53
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慌てず、焦らず、悠然と。
炎天下で、今日も研修指導担当でございます。
バス運転未経験で、60を過ぎてから大型バス運転に挑戦して人一倍失敗を重ねて来た身ですので、やはり未経験で挑戦する人を思う気持ちは強いと思います。
自分から前職や経歴を鼻にかけるのは頂けませんが、それぞれが苦労されて来た事に対して人として尊敬する事を忘れてはならない。どの人も頑張って生きて来た。それだけでも凄いのですから。
バス運転未経験者の先輩である私に欠けて来た事は、言葉として伝える技量や心掛けだったかも知れません。簡単に言えば、自分に自信が持てずにいた。そう、息子が死んでから自分の生き方の全てが、土台から崩れていた。
(クマの学校?)
一人になり、自由に人と会える様になってから大切な出会いに恵まれて、そんな自分を見直す事ができた。
私が思っている自分と、私を思い支えにしてくれる人たちにとっての私との違いも知らせて頂きました。
研修指導の経験も積ませて頂きながら、今までとは違う自分がいる事を感じております。
簡単に言えば、相手を思いながらも相手に対して甘く無い私がいる。と言うか思いと厳しい言葉が違和感なく出ている私がいるのです。
相手への関心や興味、思い無しにマナーやコミュニケーションは無いのと同じで、相手への心があって初めて通じる事なのですが「私はこう思う。こうした方が良くなる。」と言う事を、相手をよく見ながら明確に伝えられる様になった。
そして、相手もまたちゃんと受け止めてくれている。何故なら、自信無げにぎこちなかったのがたちまち良くなるから。改善して返してくれているのが分かるから。
(お湯に鉄分を補給する「鉄クマ」でございました。)
私の朝乗務を見てもらい、それから私が運転研修を見る。ルートや停留所を教えながらじっと運転を見て、課題を考える。同じミスをすると動揺しているのが分かる。
なので「慌てず、焦らず、悠然と。」「バス運転士は、道路の王道を行きます。」「ミスに引きずられていてはいけない。ミスは出ない様に努力すれば良い。課題と改善のイメージができたら解決します。」「緑ナンバーのバスを運転してお客様を乗せたら、あなたはプロとして見られている。まだなりたてだなんて言う言い訳は通用しない。だから不安も危険も与えてはならないのです。」
同じミスを繰り返して動揺する彼に対して、ミスを責める事よりも大切だと思う事を伝えさせて頂きました。
約1時間半の運転研修でしたが、最後に見違える様にスムーズな運転をしてくれましたので「それで良いんですよ!」と嬉しくなった次第でした。
たぶん私が伝えている事を、心から受け入れてくれているからなのだと思った次第でした。
そんな訳で、炎天下での私なりの真剣「指導」。またも疲れて安楽椅子で爆睡致しました。
これから夜の部。彼の運転を見て、私がやって見せる事になります。
「一期一会」とセットの言葉で「且緩々(しゃかんかん)」と言う言葉があるのですね。 「落ち着いて、慌てず、焦らず、ゆっくりと」という意味の禅語だそうです。私が伝えた言葉と瓜二つでした。
息を深く吸って、目の前のことを一つずつ丁寧にこなしていく事が、何事でも大切なのだと思います。
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2026/07/22 12:47
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猛暑お見舞い申し上げます。
朝から猛烈に暑くて、身も心も崩れてしまいそうになります。
暑さ対策の決めてがエアコンだと言うのですが、化石燃料を使い外気をガンガン温めている訳ですから、外はますます熱くなる。
いずれ石油が枯渇したら?なんて事を今から考えて置くべきじゃないの?と思ったりします。原発は、石油が無いと動かせないし廃棄物を冷やし続けなければならない。冷やすのも化石燃料が使われている。
中東イラン問題って、そう言う事を根本から考える時が来ている様にも思います。
(昨日は友だちが来てくれたので、お昼に冷やしうどんを作りました。昆布で出汁を取り、温泉玉子に初挑戦。さっぱりしていても必要な栄養が取れる様にしました。食は熱中症対策の土台だと思います。)
世界は混乱を増す方向に進む。なので、それを整理する事に生命の活動がある。エントロピー増大に抵抗できなくなった時に死が訪れる。
僕は大切な考え方だと思う。暑さに負けそうになるんだけど、姿勢を正し、整理する事で自分を立て直す。
片付けるって事は、自分と環境のクールダウンでもある様に思う。
(友人のために練乳&ミルクのアイスも作りました。バニラエッセンス入りですが、好評でした。)
暑いけれど、朝3時に起きてから体操をしてステップマシンを踏み、腹筋、腕立て伏せ、スクワットをして食事をする。それからシャワーをして出勤する。
毎日、その繰り返しだけどやらないと崩れて行く事を知っております。
(友だちが、赤しそジュースを作ってくれました。赤しそを煮て適量の砂糖と酢を加えて作りますが、甜菜糖で作ると上品な甘さのジュースになります。とても美味しく頂きました。)
そんな訳で、色々と暑さを乗り切る対策を考えながら、実践し、今日からの乗務に臨んでおります。
今日は、自衛隊を退官された「新人社員」の研修指導担当でございます。実際に運転しているのを見て頂いて、それが終わってから運転を代わりルートや停留所を教えたり、注意点を伝えるのです。人に教えるって事は、安易な事ではありませんが「前回(スクールバスで)教えて頂いた事で、安定して運転ができる様になりました。」なんて言って頂けると「良かった〜」と思います。
ともあれ朝から倍気を使いましたので、やはり疲れます。
(昨日は、約20年前の映画を見ました。
富士の樹海で命を絶つ人をテーマにした映画でしたが、生きている間にそう関わっていればと感じる事ばかりでした。今は俳優をやめてしまったみたいですが「スズキ・ジュンペイ」と言う人の演技が凄いと感じました。私には、涙無しには見れない映画ですが、心の浄化がありました。)
さて、しっかり休んで夜の部に臨みます。それぞれに社会経験を積まれて来た新人運転士さんに、仕事を教えながら見せると言うのもなかなか大変なのでございますが、崩れぬ様に自分を立て直しながらと言うのは同じですし、最後は心の置き方で決まるのはどの仕事でも同じだと伝えられたらと思います。
みなさまも、何とか無事に猛暑を乗り切って下さい。
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2026/07/21 12:30
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