辻川慎一つくば便り
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魂の演奏
こちらの学校では、明日から春休み。桜の開花も近付いて、早めの春到来を感じます。
私の方は、メインが工場送迎バスですので春休みでも仕事があります。今日は大型バス担当です。
朝乗務は明るい中で走りますので良く見えるのですが、夜は見えづらい中でのラッシュアワー。視神経の使い方が尋常でなく、かなりヘトヘトになります。集中力が途切れるのを、自分で励ましながら何とかやり抜きます。
朝乗務が終わりバスの清掃をしておりましたら、隣りで一つ年上の尊敬する大ベテラン運転士さんが作業をしておりました。「あ~っ、やっちゃったよ。最近こんなミスが多いんだ。」とボヤきます。
一つ上なので今年70才。確かに、彼らしくないミスが続いていると感じていました。一番感じているのは、彼自身では無いかと思います。何事もやり抜いて来た人であっても、加齢と共にミスが増えて来る。今まで通りでは無い。
特に70才と言うのは、大変な転換点なのだと私自身の事だけでなくベテランの同僚を見ながらも感じます。
私は、嘆いたり同情を求めているのではなくバス運転士をしながらの現実を語りかけております。まして、私はこんなに頑張っていると言う自慢話でもなく、何かをしながら生きて行くと言う事はなかなか大変だけれど何とかやって行くしかないよね、と後輩たちに語りかけている感じです。
(庭の花ニラ。最初は可愛い感じがしましたが、繁殖力が強く、あちこちにどんどん増えるので困ります。)
もう10年以上続くフラフラ、昨年から長く続いた蕁麻疹、そして高血圧、痔の状態も慢性的に良く無い、耳は難聴気味で血便の後はみぞおちの不定期な痛み。バスを運転しながら、ボロボロって感じが致します。
それでも運転に大きなミスが無い様に集中し、同僚たちや乗客に笑顔と礼儀は欠かなさい様にしております。
それがサムライ(士)職であると思っております。
ところで、胃腸科で処方された薬を飲んでも一向に痛みが変わらないので「ついに膵臓か?」とも思いながら、深呼吸をしていると楽になって来ますので「もしかして、フラフラと同じ原因?」と思ったのでございます。
自律神経失調症で、胃が痛むの?と調べましたら痛むんですね。内臓のバランスも崩れてしまうとの事でした。
胃腸科で血液を採っておりますので「膵臓に異常無し」と言う結果であれば、原因は自律神経の失調にある事が、私の中で確定致します。
対策は、穏やかで規則正しい生活と食事、十分な睡眠。そして有酸素運動との事。夜のラッシュアワーのバス運転で、翌朝も早い仕事と言うのは真逆の生活って感じです。
まあ泣き言を行っても仕方の無い事です。出来る事をやって行くしかありません。
せめて動ずる事なく心穏やかに、やれる限りやり抜くしかありませんね。やれる事自体に感謝して、福を呼びながら。
自分で選んだ道ですし。
若い頃、良く聞いたキース・ジャレットの「ケルンコンサート」。魂の演奏に深く癒やされます。
https://youtu.be/el3jWur5zUU?si=Ki3IC3orYp6eCenF
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2026/03/19 12:18
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アーモンドの花
有難い事に、今日は週一の小学校の送迎バスです。
気持ちはずいぶん楽なのですが、体調の方はあまり良くありません。心身のバランスがどうにも崩れている様にも思います。
久しぶりにお顔を見た同僚と話しましたら「辻川さん、話し方がおかしい。しばらく会って無かったので分かるんです。」と言われました。
「ありがとうございます。実は70歳を前にして、結構ボロボロなんです。自律神経がずっと乱れていてフラフラしますし。」と返しましたら「長く一緒に働くつもりでいるのですから、お願いしますよ。」と言ってくれました。
(地元の友人が珍しい花を持って来てくれました。「アーモンド」の花でした。初めて本物を見ました。)
最近読んだ「コルチャック先生」からです。
飢えと死体が散乱する中で、ナチスドイツ兵に死地に追い立てられるコルチャック先生が守った子どもたちは、ヒステリーに陥る事なく、衣服を正し、緑色の旗を立てて整然と行進したと言います。コルチャック先生は、彼を慕う人たちの努力で解放命令が出されたのですが、子どもたちと離れるのを拒否して一緒に銃殺されました。
もし、コルチャック先生が自分だけ助かろうとした瞬間に子どもたちはパニックに陥った事でしょう。コルチャック先生は「指導力への信頼が、勝利に導く」と最後の手記に残しておりました。
また「この世に生まれ、生きて行く事は大変な事だ。死ぬ事の方が、はるかに易しい。」とも書き残しておりました。
彼自身は60半ばで、ボロボロの健康状態にありました。残っていた僅かのウォッカを癒しにしながら、子どもたちの指導者として耐え抜き、一緒に死んで行った。
みんな死んでしまったけれど、くじけず、泣かず、胸を張り抜いて生きた事が勝利だと言うのです。
絶望的な状態の中で、彼が残した手記に深い感銘を受けます。
私なんかは全然生ぬるいと感じます。
人とも出会いですが、本もまた人との出会いですね。
体調の変化、そして周りの情勢と状況の変化を敏感に感じ取りながらもジタバタする事なく、毅然と自分を立てなければなりませんね。
コルチャック先生と子どもたちの時代や状況ほど暗黒では無いのですから。
とても大切な事を学んでいる様に思います。
フラフラするからこそ、痛むからこそ、姿勢を正してしっかりする。
そこに、人としての力があり、勝利がある。
自分だけでは無いのですから。
(アーモンドの実。アーモンドは、扁桃と言う和名。いわゆる扁桃腺は、この形から命名されたとの事。梅干しの実を割ると出て来るタネの部分が、アーモンドと言う訳です。発祥の地は古代イランとの事です。アーモンドを改めて、ちゃんと味わいたいと思います。)
それでは、午後の部に行って参ります。
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2026/03/18 11:43
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求められるが華
昨晩は、工場の送迎バスの仕事を終えて20時半に帰宅。消化の良い食べ物を頂いてから、就寝したのが22時。今朝の起床が2時半。4時間半の睡眠時間でした。それから朝食を準備して頂き、運動をしてお風呂に入り出勤するのが5時半。同じバスを担当する他の同僚は、帰宅してからお風呂に入る人が多い様です。いずれにしても、夜遅くなり朝が早いので、まとめて眠る事が出来ない仕事になります。昼間は休めるのですが、眠りは違いますので週末近くになると疲れが蓄積します。神経を使うのが仕事ですから、疲れ方も違います。
あまり長生きする人がいないと言うのが、分かる気が致します。毎日やっている人でないと、分からない事があります。
4月からそれが、さらに1時間遅くなるのです。
3時間集中しっぱなしでバスを運転する事でも限界を感じる私ですが、4時間集中しなければならない。
慣れと言うのはありますが、考えただけで過酷であります。バス会社の要請ではなく顧客の工場からの要請ですが、せっかく定年退職後にバス運転士を目指して頑張っている60代の人は辞めてしまうと思います。
私だって無理では?と思うのですから。
(春が来て、一時帰宅すると花たちが迎えてくれる様になりました。とてもほっとします。2年前に、田んぼの土手に咲いていた水仙を移植したのが咲き出しました。きっと来年はもっと増えます。)
そんな中、ベテランの観光バス運転士が「ちょと酷すぎないですか?俺たちは、やれと言われたらやるけど60代の人には無理だよ。今の組合は、あっても何にもならない。自分たちの組合が必要だと思う。やりませんか辻川さん。」と、そんな話しをしてくれました。
私がJRでも、この会社でも労働組合に携わっていた事を知っているのですね。
「そうですね。」と相づちを打ちながら、間もなく70代になる私には仕事を続けるだけで大変なのにと考えてしまいました。
まあ、いずれにしてもこのままでは大変な訳ですが。
政府が言う「ワークライフバランス」なんてのは、中小企業の労働者には絵空事なんだとしみじみ思います。それでいて賃金は、大企業の労働者とは比較にもならないのです。JRから転職して嫌と言うほど分かった事です。
(ヒヤシンス。とても深く、高貴な香りがいたします。)
労働組合は、何のために必要なの?時代と共に考え方も変わっていると思いますが…。
セクハラ、パワハラといった問題をはじめ、「賃金をもっと上げたい」「長時間労働をなくして、ワーク・ライフ・バランスを実現したい」など、職場環境をより良くしたいと願う人を支え、仕事にやりがいを、生活に充実感をもたらすことができるのが労働組合なのです。
とありました。
「仕事にやりがいを、生活に充実感を」と言うのは、私がやった労働組合運動の真実であったと思います。JRの仲間たちも、かつてこの会社で一緒にやった人たちも「一緒にやって楽しかった。あの時代は良かった。」と言ってくれました。
主義主張の問題ではなく、実感の問題なんだと思います。
簡単な問題と格闘した訳では無いけれど、一人一人が主体となって一緒になって挑んだ事が楽しかったと言う事では無いかと思います。
一人静かに暮らしたいと思っていたのですが、どうも捨て置かれない様です。しかし、求められるうちが華ですね。
何か人の組織を作るためには、コア(核)になる人が必要です。それは私とは限りませんが、コアを集める事はできるかも知れません。
世の中も、会社も、そこに生きる人たちも安泰では無いから、身を守るために、良く生きるために、自前で必要なものがある。
(決して美しくはないけれど、牡蠣にもコアがあると真珠ができる事を思い出します。)
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2026/03/17 13:23
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バスのダイヤ「改正」
みなさま、1週間の始まりです。
スクールバスの方は、20日から春休みに入りますが企業送迎の方にはもちろんありません。日給の私にはその方が有難いのですが、今日は4月からのダイヤ変更が発表されました。
一番大きな変更は、残業便が増えて終了時間が1時間遅くなる事。今まで20時に帰庫していたのが21時になります。夕方3便だったのが事実上4便になって、終了時間が遅くなる訳です。
昔風に表現すると「労働強化」って事になりますが、日給なので1日いくらは変わらないのでございます。
3時間集中するのが、しんどい年になっている事を実感しますので考えてしまいます。
一体どこまでできるのかな〜?
離婚して、8月までは支払いがあるのであと4ヶ月は頑張らないと行けませんが、果たして持つかな〜と何やら暗い気持ちになります。
地元の友だちが、ミモザの枝を切って持って来てくれました。なかなか見事でございます。
どうも世界にも暗雲が立ち込めております。アメリカのイラン攻撃で、ホルムズ海峡が封鎖され原油の輸送がストップし価格が急上昇しております。原油価格と言うのは全ての生産と輸送に関わりますので、ほとんど全ての物価も上がります。経済と生活を直撃する大変な事態が来ております。それは特に、余裕の無い貧困層を追い詰めて行く。
大変な事だと思います。
さて、私も他人事ではありません。
穏やかな老後なんて事が許されない状態ですね。
まあ、やるだけやるしかありません。普通の人と言うのは、なかなか大変なのでございます。
まあ、暗い気持ちでいても良くなる訳でもなく友だちに和菓子のお礼を致しました。
黄色いのは「黄身時雨」(きみしぐれ)。黄緑色のは「鶯餅」(うぐいすもち)。桜の葉が巻いてあるのは「道明寺」(関西の桜餅)でございます。
和菓子と言うのも四季おりおりで、なかなか奥が深い感じがします。
鶯餅は、秀吉が好きだったとの事ですが、なかなか絶妙でございました。
大変な時こそ楽しめる事が、心の余裕を生む様に思います。
過酷を笑い飛ばせるくらいの心の余裕が持てたら、達人の域かも知れません。
公私共に色んな前提が吹き飛んで行く。本当の試練はこれからの様に思います。
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2026/03/16 13:19
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ありがとうさようなら
労働組合運動の責任者として長く携わり、最後に手のひらを返されて裏切りに会う。私に良く似た人生を歩んで来た友だちが、遠方から訪ねて来てくれました。
彼の退職記念とお互いの新しい出発だと、昨年私を伊香保温泉の旅に誘ってくれた友であります。
この4月から、給料は低いけれど子どもたちに関わる仕事が決まったとの事でした。なので、私の方もなるべく彼に楽しんでもらいたいと思い、ドライブに行く事にしました。
古くからの個人経営の店が無くなり、どこに行っても同じチェーン店ばかりになってつまらないと嘆く彼。先ずは彼が行って見たいと言っていた。桜川市羽黒にある札幌ラーメン店「道産嫁」(どさんこ)に行きました。
「昭和が残っている!」と喜ぶ友。
店内から見える里山の風景も素晴らしい!と喜ぶ。
昔ながらの味がする餃子が綺麗でした。
そして、
やはり昔ながらの飾り気の無い札幌みそラーメンです。しょっぱ過ぎないスープに、喉越しの良い太麺。昔食べた懐かしい味がします。
「こう言うお店が残っているのがとても嬉しい。」と友も大喜びでした。
ドライブは、さらに昭和を求めて約1時間かけて下妻市に向かいました。
目的は、昭和が残るお風呂。「ビアスパーク下妻」です。
入り口の文字デザインが「昭和だ〜!」と感激する友。
入り口からは筑波山山頂が見えました。広大な敷地に、緑豊かな場所です。
サウナ好きの友が「水風呂が凄い。冷た過ぎない。たぶん井戸水ではないか。ものすごく気に入りました。是非また来たい!」とこちらも大感激してくれたので、嬉しくなりました。
お風呂でゆっくりした後は、昭和の廃園に案内しました。
砂沼サンビーチ跡でございます。1980年代には、年間最高26万人もの来場者がいたと言う大きなプール施設。残っているウォータースライダーもかなり大きいので、当時としては凄い設備だった様に思います。
しかし、時代と共に入場者が減り8年前に廃園になってしまった様です。地域では、再開署名運動もありましたので、残念に思っている人たちもおります。
「たくさんの子どもたちがワクワクしながら来たのでしょうね。」と言うと「そうですよ。目に浮かぶ様です。」と大きな入場通路に落ちている小枝を片付ける友でした。
砂沼サンビーチ跡も喜んでくれた友は甘党なので、下妻の老舗和菓子屋さんに案内しました。
つくば市にも支店がある「翁屋」下妻本店です。
美しさも楽しめて美味しい和菓子屋さんでございます。
二人でお土産を買い、目ざとい友はアイスキャンデーを発見。友はあずきを、私はレモンを頂きました。濃厚でありながらさっぱりした後味が凄いと感じました。
そして、せっかくなので砂沼(さぬま)も見て行く事にしました。
ちょうど日光連山が良く見えました。なかなかの景色でした。
さらに帰路、友に喜んでもらえるかと高道祖(たかさい)神社に寄りました。
鳥居建立が「享保」とありますので、約250年前。古い神社なのですが、変わっているのは男性のシンボルが祀られている事なんですね。エロい想像をしてしまいそうですが、子宝や子孫繁栄の願いをストレートに込めて来た様です。
「恋愛成就」とも書いてありましたので、縁結びの願いも叶える様です。子どもが欲しい女性が、大きな男性シンボルの石にまたがると聞いた事があります。
むしろおおらかさを感じる神社でございました。
いくつもある御賽銭箱の一つ一つに、御賽銭を投じて手を合わせる友でございました。何を願ったから聞きませんでしたが。
友は、神社入り口に立つ日清、日露、太平洋戦争の慰霊碑を見つけました。どんな田舎にも「忠魂碑」と彫られた慰霊碑があります。どれだけの若者が戦争に動員されて、亡くなった事でしょうか?
戦争のための子宝祈願では無かったろうなと、複雑な気持ちになりました。
帰路の車の中で「お陰様で俺は、自慢できるくらい下妻通になったよ。」と言う友の話しが笑えて、気持ちが晴れました。
そして、別れ際に「何だか辻川さんは、いつまで持つかみたいな表現が多いのが気になっている。」と言うので「50代60代は、構えて乗り切って『人間離れしている』なんて言われたのだけど、70を前にして全面的に調子が悪い。こんなの初めてだから、どうなっちゃうのだろうと思ってしまうんだよね。」と話すと「辻川さんは、普通の人になったって事だよ。普通の人は調子が悪くなって当たり前。今までが元気過ぎただけですよ。」とそんな話しをしてくれました。
なるほど〜、普通になっただけかと妙に納得した私でございました。健康診断屁のカッパで、ガンガン動き、ガンガン飲んで平気だった時代の記憶で今を見てはダメですね。私も卒業しなければなりません。
別れは、新たな旅立ちですので。
卒業式のシーズンでした。
ありがとう。さようなら。
https://youtu.be/q-5y4mRykzY?si=7yG5u6oRfCS3ztXO
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2026/03/15 04:44
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