辻川慎一つくば便り

私はあなたのお陰で父になる

大人になると、だんだん忘れることがある。
でも子供の父親になった私には、忘れ得ぬことがある。

君が私の子としてこの世に生まれた時の言葉にならない嬉しさ、そして父親になれた誇り。

私は、君のお陰で生きている無上の喜びを感じた。その時君は、もう一人の私だった。


(父が撮った私の写真)

私はぎこちなく君を抱き、何より私の膝の上が好きな君を包み込む様に守った。

何があっても死なない自尊心と力を育むために、出来る限りの愛情を注いだ。

私の後悔は、その愛情を君がいくつになろうとも揺るぎなく注ぎ、君への自分の愛情を信じることだった。

君は私の分身なのに、君への愛が揺らいだ時、君は永遠に抱くことの出来ないところに行ってしまった。

28で逝ってしまった幼い時の君の感触が、62の私の膝に今も残る。

私は、甘いと言われて来た。甘さを突かれ、利用されて来たのかもしれない。

それで思うことです。もっともっと厳しく、徹底して優しくあるべきだった。

居直りでない。甘さと優しさは、決定的に違うのだと思う。甘さは人を殺し、優しさは人を活かす。

間もなく生きていれば35才の息子の誕生日が来る。



みなさんは、紛れもなく誰かの息子で、あるいは幸運にも誰かに父親にしてもらっているかも知れません。

溢れる様な愛情で、優しさを伝えたい。簡単に伝わらないから厳しいのだと思います。そして、思っているだけは相手に伝わらないのも優しさなんだと思います。

コメント

プロフィール

HN:
No Name Ninja
性別:
非公開

カテゴリー

P R