辻川慎一つくば便り

大切に思われ、守られる経験と効率化。

おはようございます。みなさん大変だったと思いますが、無事だったでしょうか?

茨城も凄い雨でした。

何かと言うと「記録的」と言われるのですが、自然を数値化して安心したり、諦めたり、本当かな?って思います。記録があること自体、そんなに昔のことではありませんよね。


時間を数値化することを土台に、近代の大量生産が可能になりました。戦争も数値化されることで効率化され、大量殺人が可能になりました。

それでも生産過剰になればなるほど、新しい利潤を生み出すために効率化が進められています。


(大雨を前にした筑波山。)


先週、JR東日本の労働組合「動労水戸」の木村書記長から「(列車の)ワンマン運転拡大」の本社団体交渉があったことを聞きました。

効率化を進めるために、電車の側面にカメラを着けたりして、車掌を廃止し運転士一人乗務を拡大すると言う提案です。

そこで私が考えたことです。


(かつての路線バスの車掌さん。私の子供の頃はたくさんいて女性労働者の花形だったと思います。)


幸いスクールバスの運転士になれた私には、子供たちの世話をする介助人(昔の車掌さん)が乗っています。

彼女たちは、子供たちの車内の安全を守るだけでなくバックの時はバスを降りてホイッスルと腕を使い誘導してくれます。

初心者の私はバックも苦手なんですが、バックモニターが着いていますので後方確認はできます。ミラーを見て、モニターを見て、さらに誘導してくれる方との呼吸を合わせる。全てを確認しながらバックする方が大変でした。

しかし、モニターでもミラーでも見えないところがあります。もし、バスの下に子供がいたら?あるいはモニターでは捉えられない木の枝などの障害物があったら?

介助人(車掌さん)との信頼感がますに連れて、安全のためにもう二つの目が死角を見ていてくれることの有り難さと意味を理解する様になりました。


(電車の車掌さんの安全確認。)


しかし、大事なことはそれだけでは無いのです。

回送の時と実車の時の緊張感が全く違います。バスの巾にさらにミラーが突き出ているので、日本の標準道路巾の3メートルギリギリになることをお伝えしました。ちょっと油断すると縁石や障害物、他の車に接触する危険が絶えずあります。もちろん、交差点事故も多い。

実車の際運転士が、子供たちを守るとは事故を起こさないことが第一です。子供たちとの心の触れ合いは、第一の任務を果たしてから。

ですから、子供たちに目を配り、話しかけている介助人(車掌)さんの存在が運転に集中する時どれほどありがたいことでしょう。

私たちは、仕事を通して子供たち(乗客)を守っている。

それは、仕事を通してその人たち一人一人の命と存在を大切にしていると言うことだと思うのです。

自分たちが守られている。大切にされている。それが感じられた時に、人は生まれて良かった。生きていて良かった。自分も他の人の力になる存在になろう。

そうなるのではないか?そんな風に思います。大切なのは、子供たちだけではありません。

人として一番大切なことを、私たちは日々の仕事を通して周りの人に伝えています。ですからそこを明け渡したら、その仕事は自分の仕事では無くなってしまう様に思います。

効率化、金が全てでは決して見えない人間関係の本質を、私たちは日々の仕事を通してこの社会に取り戻そうとしている。

私は、青年たちを信頼します。青年たちもまた、守られ大切にされるべきだ。労働者として共通する、一番大切なことがそこにある様に思います。

コメント

プロフィール

HN:
No Name Ninja
性別:
非公開

カテゴリー

P R