辻川慎一つくば便り

夢も希望もないよ。でもセブンイレブンの配送よりマシさ。

おはようございます!でもお昼ですね。

21時半から6時半まで9時間ブッ通しで配送しながらトラックを走らせ7時に帰宅し、バッタリ。約5時間眠れて少し楽になりました。

トラック運転士見習い。やはり聞くとやるとでは大違いでした。



毎日この仕事を繰り返す運転士さんは、「若い時からこれ一本。高校の時に夢を持てば違っていたのかもしれない。」「夜はいない。休みが定まらない仕事では結婚生活もうまくいかない。」と「バツ2」の42才の方でした。


「今の若い人はこんな仕事はしない。この仕事をする人は高齢化していて、破綻するのに低く扱われ、対策を打たないのは愚かだよね。」と語りました。

業界では、完全な若手ですが「煩わしいのはもうたくさんだ。夢も希望も無い。一人でハンドルを握っている方が良い。」と言いながら私の話に良く反応してくれました。



それにしても、想像を超えるハードさ。そして覚えること、確認することの多さ。配送品も重ければ、回収するコンテナカゴも多い。それでも「今日は少ない日」だと言う。


トラックの乗り心地も、バスに比べると悪い。椅子の下がタイヤなので、特に上下動がもろに腰に来ます。

「腰は大丈夫ですか?」と聞くと「みんなコルセット巻いてるよ。自分は、セブンイレブンの配送でやられた。あれは最悪だった。今もブラックだけど、あれよりはマシだ。」と言う。

私も運転をさせて貰ったり、手を出すのですが当然ながら動きが全く違う。「商品をダメにしたら、弁償だから気を付けて」と言いながら、私が安全には運べ無い量の商品を抱えてテキパキ運ぶ。

一晩に茨城→埼玉→群馬→栃木→茨城の400キロを走りながら、これを毎晩やっています。

それで一晩12000円です。東京の昼間のバイトと変わらない。私がやれば、こんなペースは無理なので時間単価はさらに、下がります。



「夢や希望が持てないと言いますが、確かに持つ暇も、待遇も無いですね。」と私が話すと「身体は大丈夫なんだけど、休まないで働いているとメンタルがおかしくなる。心の切り換えは必要だと思う。」

そう話されました。そう。休み無しでこれだけの仕事をしても手取り20万円代でボーナス無し。年収にすれば立派な低賃金労働者です。

「一体どうしてこんなことになってるんでしょう。年金や税金8万も引かれて、私たちに年金なんか無いよね。俺は金の問題以上におかしくねぇかって思うんだ。」

深夜動いているトラックの多いこと!「そうですよね。毎晩、毎晩こうして働く人がいて、動脈が動いている。止まれば死ぬのに、それを担っている人は目に入らない。」

「そうなんですよ。だから誰もやりたがらなくなるんです。夢も希望もないから。」

「人間は理屈より感情で動いていますよね。心が大事なんだと思います。だから、ずるい人が嫌いなんですよね。ずるい人ばかりだから。」

「うん。自分の大変さの泣きばかりで、働いている相手の大変さなんか考えもしない。そんな上司が多いね。俺も勉強になったよ。人としちゃダメだろ。年下に、そう思われる様な自分になりたくはない。」

夢も希望も無くても、人として労働者として凄いプライドを持っておられました。

今夜は、その彼を休ませるために私一人でやるのですが「一晩で覚えるのは無理だから、分からないことがあったら何時でも良いから電話して下さい。」と言う。だったら休みは休みではないのだが…。無責任ではないのだ。

そして「辻川さん。バスでなくこっちに来てくれませんか?」とのオファー。
有り難くも、やっぱり経験差と年齢の限界はあります。一晩で十分に打撃がありました。

「もちろんできるだけヘルプには入りたいですが、それだけでなく仲間として一緒に職場を変えて行けたらと思います。」

そう言って別れました。
トラック運転士便りでした。

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