辻川慎一つくば便り

中曽根康弘と国鉄分割民営化

休憩時間に、中曽根康弘死去のニュース。

「辻川さん。中曽根って国鉄分割民営化をやったやつだよね?」と先輩。

「はい。中曽根がいなければ、私はここにいなかったでしょうね。」

国鉄分割民営化で、国鉄を去った仲間と動労水戸の委員長だった私を中心に現在の職場の労働組合が作られた。


(1986年11月。「国鉄分割民営化絶対反対」を掲げ、全員20代の動労水戸を結成。)


中曽根康弘は、国鉄分割民営化でたくさんの労働者の運命を変えて101才まで生きた。そして、息子、孫まで国会議員として一族を繁栄させている。

自分たちが生き残り、繁栄するための国鉄分割民営化は、その後の市場原理、全社会的民営化の流れを作った。

国鉄は、JRになり国民の国鉄から、株主のJRになった。経営者(取締役)は「ストックオプション」で、株主に貢献すれば自らが株主となる見返りを得た。

そして、国際競争に勝ち抜くグローバリゼーションの時代へ。4人に一人が高齢者。子供の貧困率は、世界トップクラス。で、政治家と株主は勝ち続けるらしい。


(ポンコツ原発を国策と企業を維持するために再稼働を進める東海原発。そして直近を走るJR常磐線)


福島第一原発直近のJR常磐線の全面開通に向け、原ノ町への転勤が進められている。JR東労組は、比較少数になりながら不当な転勤問題として抵抗している。

労働者は、自分が不利になるのでこれまでは会社と争うことを好まなかった。何よりJRブランドへの信仰がある。

人々の国や企業への帰属意識が、国や企業の繁栄を成り立たせて来たことは事実だ。

考えて見れば、紙切れがお金として通用しているのもそれがお金として信仰されているからにほかならない。

私たちは、昨日まで権勢を振るっていた人間や企業、組織の末路も見て来た。


(「巨人軍は永遠に不滅です」の長嶋さん。)

「永遠に不滅なもの」など無いし、幻想に過ぎない。この社会本質が根拠の無い信仰で成り立っていることを、思い知らせて来たこと。それが国鉄分割民営化を断行した中曽根康弘の最大の貢献ではなかったのか。

愛は愛としか、信頼は信頼としか交換できないと言う人間の共同性の原理を今こそ私たちは、深く、強く貫く時ではないかと思う。

コメント

プロフィール

HN:
No Name Ninja
性別:
非公開

カテゴリー

P R