辻川慎一つくば便り

「あなただけを置いて行くわけにはいかない」

25日が賃金支払い日で、今日は組合費徴収日だと掲示があった。

私も加入書を書いたので、古い建物ながら新しい職場で組合費を払うことになります。

組合費の徴収担当は、不平等をなるべく避けてみんなで担おうと「学期ごとに変わる」とのことです。ささいなことかもしれないけど、いちいち感心します。

さて、その組合も景気後退と経営危機以降組合員も減ってしばらく低迷してきたと聞いてました。

私が加入して多少の勢いになっているなら幸いなのですが、私と一緒に入られた人もいて、職場で組合に入ってない労働者が一人になってしまいました。

元は組合員ですが、執行部不信で組合をやめた労働者です。

その人に、私の前で先輩が発した言葉が「あなただけを置いて行くわけにはいかない。」「例え残り僅かでもみんなでやって行こう!」でした。

私までドキッとしてしまう言葉でした。本音の言葉でした。


(曇が迫力ある筑波山。1日として同じ日が無いことが分かります。私たちも同じです。)

しばらく前のブログに、太平洋戦争の時に南の島で巨大な米軍との決戦前夜、一網打尽になるから「散らばれ!」と言っても高い目印に集まってしまう。

瀕死の兵士に青酸カリを飲ませようとしても拒否された。と言う話を出しました。

自分だけ置いて行かれるのは、実は死そのものよりも怖い。それは、人間が共同性の中で生きるからなんです。

だから、この職場での働きかけは、極めて強烈で核心をついていたと思います。

会社も共同体なら、労働組合も共同体なんだと言うことを改めて思い起こさせてもらいました。

「あなたを見捨てない。みんなであなたを守る。」は、共同体の原理であり、その長が貫くことではないか。それが、人に生きる力と輝きを生み出す。

「戦争で死んで靖国へ」なんて言う、死の共同性でなく生きるための共同性こそ労働組合の原理ではないかと思います。


(尾崎豊)

私の8つ下に尾崎豊がいました。彼が鮮烈に生き、衝撃を与えた時代は、国鉄分割民営化に重なるのです。資本主義と社会主義の危機、そして「新自由主義」による旧い共同性の破壊の中で、支配と管理だけを強める社会と学校への反抗。そして、新たな共同性の模索。

当時の青年世代の格闘が、彼への熱烈な共感と支持を生んだように思います。

1992年に28才で死にます。世の中は、さらに「就職氷河期」で最も自殺の多い青年の世代に入って行くのです。

正にその時代に、動労水戸の青年たちは「新たな共同体」を自分たちで打ち立てて来ました。

それと一体で1992年に結成されたのが、この会社の労働組合です。

それから30年。私たちが、今の青年たちを含む全世代と一緒に生きる共同体を作る挑戦に入っている様に思うのです。







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